ソラシドエア(SNJ/6J)は7月13日、新規事業として陸送と航空輸送を自社で担う小口貨物輸送を9月上旬をめどに始めると発表した。当初は本社のある宮崎と首都圏を結び、地元の生鮮品などを扱う。
小口貨物輸送は「空陸一貫 高速小口貨物輸送事業」と名付け、宮崎からスタートさせる。ソラシドが荷主からの引き取りや納品などの陸送と、自社便による空輸を一貫して引き受けるもので、初の試みとなる。9月の開始時は宮崎と首都圏を結び、原則当日中に届けるという。生鮮品の輸送などを想定している。
ソラシドは今年3月から試験運用を始め、事業化を決めた。サービス開始後は他のエリアへの展開も予定している。従来から旅客のコードシェア(共同運航)を行う全日本空輸(ANA/NH)の貨物輸送を受託しているが、陸送まで担うのは初めて。
また、地元との連携を強化するため、地元価値共創室を7月1日付で新設。兼務を含め24人体制で始めた。従来営業部門などが担当していた地元とつながりのある業務を集約。同社では、2012年にスタートした地域振興の機体活用プロジェクト「空恋-空で街と恋をする-」などを進めてきたが、今後は共創室を地域関連事業の窓口とする。
ソラシドは同じく筆頭株主が日本政策投資銀行(DBJ)のエア・ドゥ(ADO/HD)と、2022年10月をめどに持ち株会社を設立して経営統合する。
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ソラシドエア
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