サンフランシスコ国際空港で7月6日(現地時間、以下同)に起きたアシアナ航空(AAR)のボーイング777-200ER型機(登録番号HL7742)の着陸失敗事故について、米国家運輸安全委員会(NTSB)は7日、着陸前に事故機が失速し、パイロットがゴーアラウンド(着陸復行)を試みていたと発表した。NTSBのデボラ・ハースマン委員長が会見した。
NTSBはフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収し、ワシントンDCにあるNTSBの研究所で解析を進めている。
事故機はサンフランシスコ空港の滑走路28Lに着陸する前に失速し、ゴーアラウンドを試みたとみられる。目標進入速度は137ノットだった。
解析により、機体後部が滑走路端の護岸に衝突する4秒前に失速警報が鳴り、1.5秒前にゴーアラウンドを試みていたことが判明した。
同事故では、中国人旅行客の10代女性2人が死亡。1995年就航の777にとって、初の死亡事故になった。