ハワイのオアフ島ホノルル沖で現地時間7月2日午前1時45分ごろ(日本時間2日午後8時45分ごろ)、ハワイ域内で貨物便を運航するトランスエア(RDS/T4)のホノルル発カフルイ行きT4810便(ボーイング737-200型機、登録記号N810TA)が離陸直後に緊急着水した。NTSB(米国家運輸安全委員会)は10人の調査官を現地へ派遣した。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、810便はホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)を2日午前1時33分ごろ離陸した。離陸後、上昇中に2基あるエンジンのうち1基にトラブルが発生。ホノルルへ引き返しを決めたが、残り1基も推力を失いそうだとパイロットが判断し、ホノルル沖に午前1時45分ごろ着水した。
搭乗者はパイロット2人で、米国沿岸警備隊に救助された。フライトレーダー24によると、810便は高度約2350フィート(716メートル)までは上昇した記録があった。
トランスエアはブランド名で、ローデス・アビエーションが運航。1982年からハワイ域内で航空貨物を扱っており、ホノルル空港を拠点に事故機を除くと737-200を4機、737-400を1機運航している。着水したN810TAは、46年前の1975年に初飛行した機体で、エンジンはプラット&ホイットニー(PW)製JT8D-9Aを搭載していた。カナダのパシフィック・ウエスタン航空へ引き渡され、トランスエアは2014年に導入した。
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Transair
Flightradar24