ユナイテッド航空、737MAXとA321neo計270機発注

　ユナイテッド航空（UAL/UA）は現地時間6月29日、ボーイング737 MAXを200機、エアバスA321neoを70機の計270機にのぼるナローボディー機（狭胴機、単通路機）を追加発注したと発表した。同社の機材発注では過去最多だという。

ユナイテッド航空が導入する737-10のイメージイラスト（ボーイング提供）

　200機の内訳は、737 MAXファミリーで全長がもっとも長い737-10（737 MAX 10）が150機、標準型の737-8（737 MAX 8）が50機。3機種とも全席に個人用モニターを搭載し、乗客全員のキャリーバッグを収納できる大型のオーバーヘッドビン（手荷物収納棚）、機内Wi-Fi、LED照明などの新しいインテリアを採用する。ユナイテッド航空は、新内装を採用した737-8の初号機を今夏に就航させ、2023年初頭には737-10とA321neoの運航開始を予定している。

　ユナイテッド航空は、737 MAXを2018年から受領開始。引き渡し済みの30機を含め、発注は380機となった。

ユナイテッド航空が導入するA321neoのイメージイラスト（同社提供）

　A321neoは、2019年12月に50機発注したA321neoの超長距離型「A321XLR」を補完するもので、ユナイテッド航空が発注したA321neoは120機となった。

　発注済みの機材も合わせると、ナローボディーの新造機を計500機以上導入する計画で、2022年に40機、2023年に138機、2024年と同年以降に350機を受領する見込み。

　また、主要路線向けナローボディー機を新客室仕様に改修。北米の出発便当たりのプレミアムシート数を約75％増やし、オーバーヘッドビンの大型化や機内Wi-Fiなどを提供するもので、2025年までに改修を終える見通し。

　ユナイテッド航空は、コロナ後の需要回復を見据えて機材発注を始めており、6月3日に米Boom Technology（ブーム・テクノロジー）が開発中の超音速旅客機「Overture（オーバーチュア）」を15機発注。35機のオプション（仮発注）付きで、2029年の商業運航開始を目指す。

ユナイテッド航空が導入する737 MAXの客室イメージイラスト（同社提供）

ユナイテッド航空が導入する737 MAXの客室イメージイラスト（同社提供）

関連リンク
ユナイテッド航空
Airbus

・アフターバーナーなしでマッハ1.7　解説・Boomの超音速機オーバーチュアが創るコロナ後の世界（21年6月4日）
・ユナイテッド航空、超音速旅客機を15機発注　東京－西海岸6時間、29年にBoom社Overture就航（21年6月3日）
・ユナイテッド航空、A321XLRを50機発注　大西洋横断路線に（19年12月5日）