ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)が6月29日に発表した2021年3月期通期決算は、純損益が295億500万円の赤字(20年3月期は94億9200万円の赤字)で、2019年3月期から3期連続で最終赤字となった。赤字額は過去最大。また、負債が資産を上回る債務超過となったが、すでに新型コロナ影響が長期化した場合に備えて資金調達を進めており、同社では「当面の資金繰りは問題ない」としている。
売上高は69.2%減の219億500万円、営業損益が359億3700万円の赤字(73億2500万円の赤字)、経常損益が345億9100万円の赤字(80億3400万円の黒字)。事業費は26.8%減の531億7000万円だった。
旅客数は71.4%減の208万人で、L/Fは34.4ポイント低下し48.7%だった。
また、株主資本は216億2200万円の債務超過となった。ピーチは「ANAHDから借り入れており、今年度のコロナ影響が長期化した場合に備えて融資枠(コミットメントライン)を設定したので、当面の資金繰りは問題ない」と説明した。
ピーチは7月1日に新路線の関西-女満別線を開設するが、関西発初便MM121便の予約は満席だという。「足元の予約状況は回復傾向にあり、7月以降は多くの予約が入っている」として、今期の業績回復を目指す。
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ピーチ・アビエーション
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