エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2021年6月27日 23:23 JST

ANA 737-700はなぜ16年で退役したのか 45機発注も6割は737-800に

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 2005年12月の就航から16年と、20年は飛ぶ旅客機ではやや早い退役を迎えたANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下で地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)のボーイング737-700型機。持株会社化する前の全日本空輸(ANA/NH)が2003年6月に45機を確定発注したものの、6割をより多くの乗客を運べる737-800に発注変更したことから、実際の導入は18機にとどまった。

就航16年と比較的早く退役したANAの737-700=21年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
737-800より46席少ない
世界も主流は737-800

737-800より46席少ない

 最終便は岡山発羽田行きNH654便(737-700、登録記号JA06AN)で、乗客119人(幼児1人含む)を乗せて岡山を午前9時36分に出発。羽田のA滑走路(RWY34L)へ午前10時52分に着陸し、午前11時3分に82番スポットへ到着して最後の商業運航を終えた。最後の2機となったJA05ANとJA06ANには、機首両サイドには退役記念デカールが貼り付けられた。

737-700のラストフライトとなった岡山発羽田行きNH654便=21年6月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 737-700は2005年11月から受領を開始し、初号機(登録記号JA01AN)と2号機(JA02AN)は金色塗装の「ゴールドジェット」で親しまれた。同年の中部空港(セントレア)開港や同空港を中心に運航することから、名古屋城の「金鯱」にちなんで金色になった。

737-700導入当時のPremium Economy Asia(ANAの資料から)

 国内線初便は2005年12月23日の福岡発中部行きNH212便で、国際線は2006年1月10日就航の中部-台北線。国内線運航時は1クラス


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