ボーイング, 企業, 官公庁, 機体 — 2021年6月18日 12:59 JST

ボーイング、P-8ドイツ採用視野に企業連携 ESGとルフトハンザ・テクニーク

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 ボーイングは現地時間6月17日、哨戒機P-8A「ポセイドン」について、独ESGエレクトロニクシステムとルフトハンザ・テクニークの2社とシステム統合や訓練、サポートなどの分野で協業の可能性を探ることで合意した。ドイツ政府は現在、哨戒機の選定を進めており、P-8Aなどが候補に挙がっていることから、採用を視野にドイツ企業との連携を模索している。

米海軍がパリ航空ショーに出展したP-8=17年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 3社は訓練とシミュレーション、サイバーセキュリティ、システムインテグレーション、認証、環境コンプライアンス、通信システム、電子攻撃と電子防御システム、航空機とエンジンの維持管理、コンポーネントサポートサービス、予知保全分析、ロジスティクスサービスなど、多くの分野で協力できるとしており、今後詳細を検討する。

 ドイツ連邦軍の哨戒機は現在、ロッキード・マーチンP-3C「オライオン」を海軍が運用しているが、2025年から退役が始まる見通し。独仏は哨戒機を共同開発する計画で、P-3C退役から同機が就役するまでの谷間を埋める機材を選定している。つなぎ機材の候補にはP-8Aのほか、川崎重工業(7012)が開発した海上自衛隊のP-1も候補に挙がっていたが、2020年9月に候補から外れている。

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。

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