羽田空港第1ターミナルに、北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ羽田空港店」が6月10日にオープンする。場所は2階出発ロビー南側の保安検査場C前で、道産食材を使った弁当やお土産、どさんこプラザで人気のソフトクリームなどをそろえ、巣ごもり需要や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束後の北海道旅行需要の掘り起こしにつなげる。
どさんこプラザは道庁が設置しているアンテナショップで、札幌丸井三越が運営。羽田空港店は海外2店舗を含めると13店舗目で、ターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)との共同運営となる。店内はターミナル2階にある1層部と、3階に相当する2層部が階段で結ばれた2階建てで、道産木材をブランド化した「HOKKAIDO WOOD」を随所に使い、商品をディスプレーする木箱にもブランドのロゴが入っている。
1層部は弁当や土産物、生鮮品などの物販コーナーや、道内企業の人気商品を扱うテスト販売コーナー「ルーキーズステージ」などを設けた。同店を運営する空港ビル営業推進室の竹内隆太郎課長は、「毎日食べておいしいものをそろえた」と話し、土産用だけでなく自宅での消費も想定した品揃えにしたという。道産イクラと鮭の醤油漬け珍味による「いくらルイベ丼」などを扱う佐藤水産は、実演キッチンで作った弁当を並べている。
酒やラーメン、スープカレー、調味料、地元でなじみのある飲み物やお菓子などが並ぶほか、空港の地の利を生かして有楽町など都市部の店舗では販売していない生鮮品もそろえ、タラバガニや美瑛町のアスパラなどを扱う。
どさんこプラザで人気のソフトクリームは、バニラと夕張メロン、ミックスの3種類を販売し、HOKKAIDO WOODの木製スプーンを1万4000本配布する。
オープン記念で、夕張メロンの直売会を10日から13日まで開催。その後もスープカレーなどを扱う「ソウルフードフェア」をはじめとする催事を開く。
2層部は「道産ソーセージのホットドッグ」や「エスカロップ」など道産食材を使った軽食コーナー「ノースカフェ&BEER」や、アイヌ分野や工芸品などを展示するコーナーを設けた。壁面の大型スクリーンやサラウンドシステムによる「デジタル森林浴」は、北海道の森や自然を体験できる。どさんこプラザに軽食コーナーを設けるのは、今回が初めてだという。
道庁の経済部食関連産業局食産業振興課の林優香課長は、「羽田空港店は有楽町店と並ぶ旗艦店。コロナ収束後は北海道に来て欲しい」と話した。空ビルの竹内課長は、「収束後は訪日客が国内線に乗り継ぐ際に立ち寄って欲しい」と述べた。
空ビルはオープンを記念し、羽田に乗り入れる京浜急行電鉄(9006)や北海道と連携した「ちょっと羽田ではねのばし」キャンペーンを実施。京急はラッピング電車「HOKKAIDO LOVE!」号(2100形)を7月17日まで運行する。
羽田空港店の営業時間は、1層部が午前7時から午後7時まで、2層部が午前11時から午後7時まで。
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