日本航空(JAL/JL、9201)は5月28日、羽田空港を出発する国内線の一部で、スポット(駐機場)から航空機を牽引車で押し出す「プッシュバック」の距離を短縮する「ショートプッシュバック」を6月1日から始めると発表した。CO2(二酸化炭素)排出量削減と航空機の地上走行時間の短縮による定時性向上を図る。
*初日の様子は●。
対象となるスポットは、32番から34番と36番から40番までで、いずれも連絡バスで向かう場所にある。これらのスポットから出発するボーイング737-800型機とエンブラエル170(E170)/190(E190)型機が対象になる。
従来はスポットから90度曲がったところまで機体を平均2分ほどプッシュバックしていたが、ショートプッシュバックでは平均1分30分程度プッシュバックしたところで牽引車を外す。
ショートプッシュバックにより、駐機中の航空機に電源を供給するAPU(補助動力装置)の使用時間を短縮することでCO2を年間21.5トン削減し、プッシュバック距離短縮で牽引車からのCO2排出量を年間1トン削減する。JALによると、CO2排出削減量は1トンあたり1リットルのペットボトル50万本の体積と同等だという。
また、地上走行時間を短縮することで、同一時間帯の出発便の中で早めに離陸できるようになり、定時性向上につなげられるという。
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日本航空
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