中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は5月27日、間接部門の出社率が約5割となっていることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で全社的にテレワーク環境を整備し、間接部門など在宅勤務が可能な部署で出社を抑えている。
中部空港の国際線と国内線を合わせた2020年度の総旅客数は、コロナ前の2019年度と比べて84.0%減の201万人。国際線が99.7%減の1万9000人、国内線も68.8%減の199万人といずれも開港以来最低を記録し、旅客需要が蒸発している。今年4月も国際線は2019年同月比99.6%減の2100人、国内線も同61%減の19万7322人と厳しい状況が続いている。
中部空港会社では、テレワークのほか時差出勤や職場ごとのローテーション勤務などで出社人数を抑えているという。ターミナルの案内所では、アバターを使ったリモート案内サービスの実証実験も進めている。
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中部国際空港 セントレア
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