機体 — 2021年5月27日 13:46 JST

ホンダジェット、最新型「Elite S」 最大離陸重量増加

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 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間5月26日、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の最新型「HondaJet Elite S(ホンダジェット・エリートS)」を発表した。最大離陸重量を200ポンド(約91kg)増やしたことで、荷物を従来より多く積んだり、航続距離を最大120海里(約222km)伸ばせるようになった。

HondaJet Elite S(ホンダ提供)

 安全に飛行するために設けられた重心位置移動許容範囲を拡大し、積載物の重量分配制限も緩和。アビオニクスはソフトウェアをアップグレードし、FAA Data CommやACARS、COM3が利用できる。出発管制承認時に管制官とパイロットの連絡を文字情報でやり取りできるようになった。また、ASAS(Advanced Steering Augmentation System)システムの導入により、特定の天候条件下での運用性能を高めて安全性を向上させたという。

 機体の塗装は、ガンメタル(Gunmetal)とラックスゴールド(Luxe Gold)、ディープシーブルー(Deep Sea Blue)の3色を追加。また、スペシャルコンセプトデザインのカラーリングを施した機体も公開した。

 ホンダジェットはHACIが開発。主翼上に配された低騒音エンジンや複合材を使った胴体、標準仕様で乗客4人が乗れるゆったりとした客室などが特徴。エンジンは米GEとの合弁会社GEホンダ製HF120を搭載し、パイロット1人でも運航できる。巡航速度は422ノット(時速約782キロ)、4人搭乗時の航続距離は1437海里(約2661km)となっている。2015年に引き渡しを開始し、2018年には航続距離を延長した発展型「HondaJet Elite(ホンダジェット エリート)」が登場した。

スペシャルコンセプトデザインのHondaJet Elite S(ホンダ提供)

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