三菱重工業(7011)は5月12日、海上自衛隊向け回転翼(ヘリコプター)哨戒機「SH-60K」の能力向上型の試作機について飛行試験を始めたと発表した。今年度内に防衛装備庁への納入を目指す。
三菱重工は防衛装備庁との契約により、2015年から県営名古屋空港(小牧空港)に隣接する名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で、試作機を開発。2001年8月に初飛行したSH-60Kを基に、搭載システムや飛行性能などを向上させたもので、今年度内の納入に向けて飛行試験を続ける。
防衛装備庁では、ソナーの能力向上などで対潜戦の優位性を確保し、海賊対策などにも対応できるよう、能力向上型の開発を進めている。
能力向上型の全長は19.8メートル、全幅16.4メートル、全高5.4メートルで、エンジンはIHI(7013)製T700-IHI-401C2を2基搭載する。
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