企業, 機体 — 2021年5月10日 12:06 JST

双日、最新ビジネスジェットGlobal7500のチャーター開始 東京-NY直行も

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 双日(2768)は5月10日、ボンバルディアの最新ビジネスジェット機Global 7500(グローバル7500)のチャーター運航を始めたと発表した。2機体制で運航する。東京からニューヨーク、メキシコなどへノンストップで運航できる。

ボンバルディアの最新ビジネスジェット機グローバル7500の機内=21年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ボンバルディアの最新ビジネスジェット機グローバル7500(ANA提供)

 Global 7500は2018年12月に就航した機体で、航続距離は7700海里(約1万4260キロ)とガルフストリームG650ERより200海里(約370キロ)長く、ビジネスジェットでは最長を誇る。

 座席数は最大19席だが、アジアから北米など長距離を飛ぶ場合は座席をベッドとしても使うため、乗客は最大8人程度で運航するケースが多い。

 前モデルのGlobal 6000より胴体が延長され、個室を設けられる区画が1つ追加された。キャビンは長さ16.59メートル、高さ1.88メートル、幅2.44メートルで4区画に分かれており、寝室を2カ所設けることもできる。Wi-Fiによる機内インターネット接続にも対応している。

ボンバルディアの最新ビジネスジェット機グローバル7500の寝室=21年4月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ビジネスジェットは、航空会社の定期便が就航していない地域でも自由にフライトを設定でき、移動時間を大幅に短縮したり、セキュリティーを確保できる。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、感染対策としての利用も増えている。

 双日は、長時間のチャーター運航が可能になるケイマン諸島国籍のビジネスジェットのチャーターもスタート。今回運航を始めたGlobal 7500は、米国籍機とケイマン籍機を1機ずつ用意したという。

 国内の主要空港では、徐々にビジネスジェット用施設が整いつつある。羽田空港には、ビジネスジェット専用搭乗施設が2014年9月30日に開業。現在は第3ターミナル北サテライトの西側に新施設を建設中で、7月にもオープンする見込み。国内のビジネスジェット専用ターミナルは、成田空港に「プレミアゲート」が2012年3月31日に開業。首都圏初の専用施設となった。2018年6月15日には、関西空港に「Premium Gate 玉響(プレミアムゲートたまゆら)」がオープンしている。

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双日
Bombardier Business Aircraft

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