ボーイングは現地時間5月5日、737-800を改修して貨物機に転用する737-800BCFを増産するため、コスタリカに改修施設を2022年に開設すると発表した。地元のMRO(整備・修理・分解点検)事業者であるCOOPESAが改修ラインを2本開設する。ラテンアメリカでは初めて。
最初のラインは2022年初頭、二つ目は同年後半に開設予定。737-800BCFは現在15社から180機以上を受注しており、需要の増加に対応する。ボーイングは、今後20年間の旅客機から貨物機への改修需要は1500機を見込んでいる。
小型旅客機の737-800を貨物機に改修した737-800BCFは、2018年就航。最大23.9トン(5万2800ポンド)の貨物を積み、約3750キロ(2025海里)運航できる。客室部分を転用するメインデッキの貨物スペースには、標準サイズのパレットを11、半分のパレット1つを搭載できる。3月には、50機目の737-800BCFが引き渡された。
737-800BCFへの改修作業は現在、中国の3カ所で実施。上海のBSAS(ボーイング上海航空サービス)、広州のGAMECO(広州飛機維修工程有限公司)、済南のSTAECO(山東太古飛機工程有限公司)で、コスタリカは4カ所目となる。
COOPESAは、FAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全庁)の認定事業所。米国の航空会社や世界各国のリース会社を主要顧客としている。
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COOPESA
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ボーイング・ジャパン
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