エアバスは、ジェットブルー(JBU/B6)にA321LRの同社向け初号機を独ハンブルクで現地時間4月29日に引き渡した。ジェットブルーは、エアバスの新客室内装「エアスペース」を単通路機では初めて採用し、同機が最初の機体となった。
ニューヨークを拠点とするジェットブルーは、低価格で高品質なサービスで他社と差別化。A321LRは13機導入する計画で、今年後半に就航予定のロンドン直行便を皮切りに、大西洋路線を中心に投入する。このほかにA321neoを57機発注しており、客室はエアスペースを採用する見通し。
座席数は2クラス138席で、フルフラットシートを採用した上級クラス「Mint(ミント)」が24席、エコノミークラスが114席。エコノミーはひざのスペースを確保するために背もたれの形状を工夫した、横幅18.4インチの幅広シートを採用し、シートピッチは32インチを中心にしている。また電源コンセントと充電用USBタイプC端子を備えている。Wi-Fiによる機内インターネット接続サービスは、無料で提供する。
エアスペースはA350の内装をベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明、新しい窓の日よけ、抗菌仕様などを採用した。
A321LRはA321neoの航続距離延長型で、最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げ、約6760キロ(3650海里)だった航続距離を約7408キロ(4000海里)に伸ばした。ジェットブルーは超長距離型A321XLRも発注済みで、航続距離は単通路機では世界最長の約8704キロ(4700海里)におよぶ。
関連リンク
JetBlue
Airbus
エアバス・ジャパン
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