全日本空輸(ANA/NH)が運航する総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の2号機(登録記号JA382A)が4月28日早朝、初のCチェック(重整備)を終えて中国・アモイから成田空港へ戻った。
2号機は2019年5月15日に引き渡され、仏トゥールーズから成田空港へ同月18日に到着し、1カ月後の6月18日に就航した。Cチェックは、1年半から2年ごとに行われる整備で、自動車の車検に例えられる。機体の配管や配線、エンジンなどの内部構造点検など、整備箇所は機内外の多岐にわたる。ANAのA380は海外の整備委託先でCチェックを受けており、初号機は一足早く終え、3月27日に成田へ戻った。
2号機は30日午後11時4分ごろ、成田空港のA滑走路(RWY34L)からフェリーフライトのNH9411便として離陸してアモイへ向かった。Cチェックを終えた2号機は、成田空港のA滑走路(RWY16R)へ28日午前6時22分ごろ着陸。便名はNH9412便だった。
ANAはA380を活用し、ハワイをイメージした成田発着の遊覧飛行を2020年8月から実施しており、5月には駐機中にレストランとして活用するイベントも開かれる。
A380の座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。ANAを傘下に持つANAHDは3機のA380を発注しており、2機を受領済みで、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施している。初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)がオレンジ(サンセットオレンジ)と1機ごとに色が異なる。機首の表情も、正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機と違いがある。
*写真は12枚。
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