ボーイング, 官公庁, 機体 — 2021年4月22日 19:28 JST

F-15EX、2号機を前倒し納入 正式飛行試験へ

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 ボーイングは現地時間4月21日、米空軍に最新複座戦闘機F-15EX「イーグルII」の2号機を引き渡したと発表した。計画よりも納入だという。3月に引き渡された初号機とともに、まもなく正式な飛行試験を始める。

F-15EXの2号機(ボーイング提供)

 F-15EXは今年2月2日に初飛行。初号機は3月10日に引き渡され、翌11日にフロリダ州のエグリン空軍基地へ到着し、4月7日に除幕式と命名式が開かれた。今後は同基地の第96試験航空団の第40飛行試験飛行隊と第53航空団の第85試験評価飛行隊が試験や評価を始める。2024年に最初の正式な訓練部隊となるのは、オレゴン州キングスリーフィールド空軍国家警備隊基地所属の第173戦闘航空団となる。

 F-15EXは双発複座戦闘機だが、パイロット1人でも運用できる。フライ・バイ・ワイヤ方式の飛行制御や新たな電子戦システム、最新のコックピットやミッションコンピューターなどを採用している。機体の耐久性やメンテナンス性も向上しており、空軍はF-15EXを最大144機調達し、F-15C/Dを置き換える。

 日本の航空自衛隊もF-15Jの近代化改修を計画しており、防衛省が2020年度予算で390億円を計上していた。しかし、設計などの初期費用が膨らんだことから、防衛省は契約を取りやめている。近代化改修では、デジタルコックピットの採用やスタンド・オフ・ミサイルの搭載、搭載弾薬数の増加、電子戦能力の向上など、F-15EXに近い改修を計画していた。

関連リンク
U.S. Air Force
Eglin Air Force Base
F-15EX(Boeing)

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