日本航空(JAL/JL、9201)が運航する大型機ボーイング777型機のうち、国内線仕様機が2020年度末の3月31日で全機退役した。日米でファンブレードに不具合が起きたプラット&ホイットニー(PW)製エンジンPW4000を搭載しており、国土交通省が全機の運航停止を今年2月21日に指示。その後も運航再開時期が見通せないため退役計画を1年前倒しし、そのまま姿を消した。
JALが国内線に投入していた777は、1996年4月に就航した777-200(3クラス375席:ファースト14席、クラスJ 82席、普通席279席)と、胴体が約10メートル長く1998年8月就航の777-300(2クラス500席:クラスJ 78席、普通席422席)の2機種。「ジャンボ」こと747の後継だった777-300の退役により、JALから500席クラスの機材が姿を消した。
現在は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、国内線の需要は落ち込んでいるが、回復後は一度に500人を運べる機材が存在しないことになる。JALは777-300退役後の国内線機材を、どのように考えているのだろうか。
—記事の概要—
・A350-1000は国際線
・那覇線で活躍
A350-1000は国際線
JALの777のうち、国内線仕様機は最盛期に777-200が15機(JAL 8機+元JAS 7機)、777-300は7機が在籍。最後まで残ったのは、777-200が5機と777-300が2機の計7機だった。
777-200の後継機となるエアバスA350-900型機(3クラス369席:ファースト12席、クラスJ 94席、普通席263席)は、2019年9月1日に就航。これまでに8機を受領済みで、今年度は7機が引き渡される見込み。確定発注18機のうち、15機のA350-900が年度末までにそろうことになる。長胴型のA350-1000も13機発注しているが、長距離国際線機材である777-300ERを置き換えるもので、国内線への投入は計画していない。
このため、777-300は2011年2月20日に退役した「ジャンボ」の国内線仕様機747-400D(2クラス
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