大韓航空(KAL/KE)は現地時間3月31日、買収するアシアナ航空(AAR/OZ)について、約2年間はブランドを維持した後、大韓航空に統一すると発表した。2社あるアシアナ系LCCも大韓系のジンエアー(JNA/LJ)への統合を検討している。
大韓航空は2020年11月に、アシアナ航空を1兆8000億ウォン(約1700億円)で買収すると発表。アシアナと合併後は、輸送規模で世界トップ10圏内に入るとしている。12月からは、出発地で乗り継ぎ便への搭乗手続きをする「スルーチェックイン」をアシアナと始めた。
アシアナ系のLCCは、エアプサン(ABL/BX)とエアソウル(ASV/RS)の2社。ジンエアーとの統合など、1本化する案を検討している。
マイレージについては、現時点で法的な制約などで大韓側がアシアナの正確な状況の把握が困難だとして、今後分析して統合案を検討するという。
加盟する航空連合は、大韓がスカイチーム、アシアナがスターアライアンスと異なる。このため、大韓に統一後はスカイチームになるとみられる。
一方、機材については同型機でもエンジンが異なるなどの理由で、短期間でのスリム化は限界があるとの見方を示している。
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