ボーイング, 官公庁, 機体 — 2021年4月1日 23:23 JST

米海軍、P-8Aを11機追加契約 2機は豪州へ

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 ボーイングは現地時間3月31日、米海軍からP-8A哨戒機「ポセイドン」を11機追加受注したと発表した。契約額は16億ドル(約1770億円)で、9機が米海軍向け、2機は豪空軍に引き渡される。今回の契約で、米海軍の契約機数は128機、豪空軍は14機になった。

米海軍のP-8A=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発され、飛行試験初号機は2009年4月25日に初飛行した。その後、量産初号機が2011年7月7日に初飛行し、2012年3月4日に引き渡され、2013年11月に初期運用能力を獲得した。

 エンジンは推力2万7300ポンドのCFMインターナショナル製CFM56-7BEが2基で、180kVAの大容量発電機を備えている。最大離陸重量(グロス)は18万9200ポンド(8万5820キログラム)、航続距離は3910海里(7242キロ)で、高度は低高度の200フィート(61メートル)でも、高高度の4万1000フィート(1万2497メートル)でも飛行でき、フライングブーム方式の空中給油に対応している。塩害を受ける海上を飛ぶ機体だが、耐久性は25年/2万5000時間を想定して設計されている。また、737-800など民間機の737NG(次世代737)とは、86%の共通性を持つ。

 現在は世界中に103機が配備され、飛行時間は30万時間を超えた。機体には爆弾倉と武器用パイロンを備え、ソノブイを129本搭載できる。

 P-8は現在、米海軍と豪空軍、英空軍が導入しているP-8Aと、インド海軍向けP-8Iの2機種がある。豪空軍へは、米政府が窓口となる対外有償軍事援助(FMS: Foreign Military Sales)により引き渡されている。

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United States Navy
Boeing
ボーイング・ジャパン

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