ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAセールスは、4月1日に社名を「ANAあきんど」に変更し、会社分割により旅行事業をANA Xに事業継承する。また、3月31日付で資本金を現在の10億円から1億円に減資する。
ANAセールスは2002年1月8日設立。ANAグループの旅行会社である全日空スカイホリデー、全日空ワールド、全日空トラベルの3社の持ち株会社エーエヌエー・セールス・ホールディングスとして設立された。2003年4月に3社を吸収合併してANAセールス&ツアーズへ社名変更し、現社名のANAセールスには2005年1月に変更した。
ANAセールスの事業領域は、航空セールス事業と旅行事業。このうち、航空セールス事業はANAグループの旅客収入のうち、日本販売分の約8割を担っているという。
旅行積立に関する業務以外の旅行事業を継承するANA Xは、全日本空輸(ANA/NH)のマイルサービス「ANAマイレージクラブ(AMC)」の企画運営などANAグループの顧客関連事業を手掛ける。
利用者が現在申し込んでいるANAトラベラーズ旅行商品の予約や個人情報は、新たな手続きなどは不要で、ANA Xが引き継ぐ。
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、資本金を税制上は中小企業となる1億円以下にする大企業が増えている。スカイマーク(SKY/BC)や毎日新聞社、JTBも1億円に減資することを明らかにしている。ANAセールスでは、減資に関する株主総会の決議を1月12日に終えている。中小企業は大企業と比べて法人税率が低いなど、税制面で優遇措置を受けられる。
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