エンブラエルは現地時間2月23日(日本時間24日)、KLMオランダ航空(KLM/KL)の子会社KLMシティホッパー(KLC/WA)が同社向けE195-E2の初号機を受領したと発表した。リース会社ICBCアビエーションリースの受領分と合わせると、50機を受領する計画になっている。
座席数は3クラス132席で、ビジネスクラス20席、エコノミーコンフォート8席、エコノミークラス104席。確定発注が25機とオプション10機の計35機で、KLMへリース会社ICBCアビエーションリースから10機、エアキャッスルから15機リースする。
E195-E2は、次世代リージョナルジェット機「E2」シリーズのうち最大の機体サイズで、メーカー標準座席数は1クラス146席、2クラス120席。現行のE195と比較し、3列増やした。航続距離は4537.4キロ(2450海里)で、833.4キロ(450海里)増加させた。また、エンブラエルの旅客機の中でも最大の大きさとなる。2019年9月から納入を開始し、初号機(登録記号PR-PJN)はローンチオペレーターのアズール・ブラジル航空(AZU/AD)がリース導入した。
KLMシティホッパーは、アムステルダムなどから欧州内の近距離路線を運航する地域航空会社。Eジェットは第1世代のエンブラエル175(E175)を17機、エンブラエル190(E190)を32機運航しており、今回受領したE195-E2は50機目のエンブラエル機となった。
E2シリーズのセールスポイント
・CAにやさしい手荷物収納棚やシート 特集・エンブラエルE195-E2の機内(20年2月25日)
写真特集・エンブラエルE195-E2 日本初公開
・リージョナル機でも全席通路アクセス(19年7月17日)
羽田で日本初公開
・E195-E2、羽田離陸しマニラへ 4時間半ノンストップ(19年7月17日)
・エンブラエル、羽田でE195-E2機内公開 ビジネスクラスは全席通路アクセス(19年7月16日)
・E195-E2、日本初飛来 ”TechLion”アジア太平洋ツアーで羽田到着(19年7月15日)
E195-E2
・エンブラエル、2020年の民間機納入半減 受注残は281機(21年2月15日)
・コンゴ・エアウェイズ、E195-E2も導入へ E2シリーズ4機に(21年1月13日)
・ベラヴィア航空、E195-E2初号機受領(20年12月22日)
・エンブラエル、E195-E2納入開始 アズールに初号機(19年9月13日)
KLMシティホッパー
・KLMシティホッパー、E175を2機確定発注 フォッカーから機材更新(16年1月26日)