ターボプロップ機Dash 8(旧称ボンバルディアQシリーズ)を製造するデ・ハビランド・カナダ(DHC)は、同機の生産を一時休止すると現地時間2月17日に発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴う航空業界全体の状況悪化によるもので、トロントにある工場を今年後半に閉鎖し、約500人の従業員に影響が出る見通し。
トロントのダウンスビュー空港にあるダウンスビュー工場は、現在確定受注しているDash 8-400(旧Q400)を生産終了後に閉鎖する。DHCは2020年にDash 8を11機引き渡しており、閉鎖により生産は一時的に休止となるものの、新型コロナ後には生産再開を計画する。
同工場は2018年に前所有者のボンバルディアが売却し、その際に工場と滑走路の廃止期限が2021年に設定された。DHCは今年後半に同工場の閉鎖に向け準備を進め、新拠点はカナダ国内で今後選定する。
カナダのロングビュー・アビエーション・キャピタル傘下のDHCは、同じくカナダのボンバルディアからQ400を含むDHC-8のプログラムを取得。2019年にDash-8として再スタートさせた。
日本国内ではANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAウイングス(AKX/EH)がQ400を、日本航空(JAL/JL、9201)グループの琉球エアーコミューター(RAC)が貨物室を拡大したQ400CC(カーゴコンビ)を運航している。
関連リンク
De Havilland Aircraft of Canada
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