全日本空輸(ANA/NH)とDHLグローバルフォワーディングジャパンは2月19日、ファイザー製新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンのベルギーから日本までの輸送を始めたと発表した。
3社では、厳しい温度管理が求められる新型コロナウイルスのワクチン輸送について、オペレーション体制を構築。ファイザーは、日本向けに約1億4400万回分のワクチンを年内に供給する見通し。
ANAは、これまでに欧州-日本間を中心とした医薬品輸送を担い、温度管理ノウハウを蓄積。2017年には、日本の航空会社では初めてIATA(国際航空運送協会)が策定した医薬品輸送の国際品質認証「CEIVファーマ認証」を取得している。
ファイザー製ワクチンを日本へ運ぶ初便は、ブリュッセルから成田空港へ12日に到着。ANAのブリュッセル発NH9648便で、ボーイング787-9型機(登録記号JA891A)が投入された。NH9648便に旅客は乗せておらず、貨物専用便として運航した。日本でのワクチンの製造販売に関する承認は、14日にファイザーが厚生労働省から取得している。
・新型コロナ用ワクチン、ANAの787で成田到着 ブリュッセルから貨物便(21年2月12日)