エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2021年2月10日 11:05 JST

シンガポール航空、787-10を777Xに発注変更 受領待ち機材見直し

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 シンガポール航空(SIA/SQ)は現地時間2月9日、航空機の受領スケジュールの変更について、エアバスとボーイング両社と合意したと発表した。受領時期の後ろ倒しに加え、ボーイング787-10型機14機を11機の777-9(777X)に発注変更した。

シンガポール航空の777-9のイメージイラスト(ボーイング提供)

 修正後の機材計画では、エアバス機はA320ファミリーを35機、A350-900を15機、ボーイング機は737-8(737 MAX 8)を31機、787ファミリーを20機、777-9を31機を今後受領する。

 2020年度(21年3月期)の設備投資計画は、2020年5月発表の総額53億SGD(シンガポールドル)から31億SGD(約2446億円)に下方修正。このうち機材費用は28億SGD(20年5月は50億SGD)とした。2021年度は40億SGD(同57億SGD)のうち機材は37億SGD(同54億SGD)、2022年度は45億SGD(同47億SGD)のうち機材は41億SGD(同45億SGD)、2023年度は41億SGD(同45億SGD)のうち機材は38億SGD(同43億SGD)、2024年度は43億SGD(同42億SGD)のうち機材は40億SGD(同40億SGD)としており、2024年度(25年3月期)の機材費用は見直し前の計画と同額にしている。

 シンガポール航空は、777-9を2017年10月に20機発注。当初は2021年度から受領予定だったが、開発遅延や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2023年後半から引き渡しを始める見通し。

 777-300ERの後継機となる777Xは、メーカー標準座席数が2クラス384席の777-8と、426席の777-9の2機種で構成。航続距離は777-8が8730海里(1万6170キロ)、777-9は7285海里(1万3500キロ)を計画している。エンジンはGEアビエーション製の新型エンジン「GE9X」を採用している。

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