機体 — 2021年1月15日 09:27 JST

エアバスヘリ、日本向けH160初号機の初飛行成功 ANHへ納入

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバス・ヘリコプターズは1月14日、オールニッポンヘリコプター(ANH)へ納入予定の最新中型双発ヘリ「H160」が、同社の工場がある仏マリニャンヌで初飛行にこのほど成功したと発表した。H160の日本初導入は同機となる見込みで、ANHはNHKの報道ヘリとして運航する。

初飛行するH160のANH向け初号機(エアバス・ヘリコプターズ提供)

 H160は、2020年7月にEASA(欧州航空安全庁)の型式証明を取得しており、2021年3月までに国土交通省航空局(JCAB)の型式証明取得を目指す。ANHへ引き渡された後、エアバス・ヘリコプターズの神戸施設で報道取材用機器の搭載とカスタマイズを実施後に就航する。

 ANHは、NHKの報道取材用として現在5機のH135と6機のAS365を運航。今回のH160は、AS365を1機置き換える。

 H160は、次世代の中型双発機として最新技術を投入し、洋上での人員輸送、救急医療、ビジネスおよびVIP輸送、公共サービスなど様々な用途に対応する。最新のヘリコプター用アビオニクス「ヘリオニクス」を装備しており、パイロットの操作をサポートし、自動化機能を備えた安全機能と、フライトエンベロープ保護が含まれる。また、H160は低騒音のBlue Edgeブレードと視界の広いキャビン設計を採用している。

関連リンク
Airbus Helicopters
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン

エアバスヘリH160、EASAから型式証明取得(20年7月8日)