札幌・丘珠空港の格納庫で12月28日、拠点を構える北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)の社員が、同社初の退役機となるサーブ340B型機の3号機(登録記号JA03HC)を清掃した。29日のラストフライトで乗客にきれいな機体に乗ってもらおうと、整備士の千葉元樹(げんき)さんが発案した。大堀哲社長をはじめさまざまな部署の社員約15人が、機体への感謝の気持ちを込めてモップやぞうきんなどで清掃した。
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3号機は、3機あるHACの340Bの中で初の退役機で、1999年4月27日に受領。運航最終日の29日は、函館行きJL2749便が丘珠を午後2時30分に出発し、最終便の丘珠行きJL2748便は午後4時25分に函館から到着する。
清掃を終えると、千葉さんは「機体も喜んでいると思います」とあいさつ。シフトの関係であすのラストフライトに立ち会えない社員もいることから、前日に清掃することにしたという。3号機について、千葉さんは「整備が大変な時もありましたが、とてもシンプルで整備しやすい機体です」と話していた。
1998年3月に就航したHACは、丘珠を拠点とする日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社。サーブ340Bは座席数1クラス36席のターボプロップ機で、1998年の就航当初から使用してきた。今年4月12日に後継機のATR製ATR42-600型機(1クラス48席)が就航し、サーブと同数の3機を導入する計画になっている。
*写真は24枚。
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