日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター」がクリスマスの12月25日夜、アンコールライブ配信を行った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、今年は地方公演を含め観客の前での演奏はすべてキャンセルとなり、13日に初のライブ配信を実施。25日は例年演奏を披露している羽田空港第3ターミナル(旧国際線ターミナル)の「江戸舞台」でアンコール配信し、今年のメンバー最後の息の合った演奏を約2800人の視聴者に届けた。
今年のベルスターのメンバーは、本来であれば4月から着用開始となった新制服で、観客に演奏を披露する予定だったが、新型コロナの影響でコンサートを開けなくなった。このため、13日にベルスターとして初のライブ配信に挑戦。接客などの訓練に使用している客室モックアップ前から「ニコニコ生放送」で配信し、約2500人が視聴した。
羽田の第3ターミナルからライブ配信した25日は、クリスマスソングを中心に13日とは一部異なる8曲を演奏。演奏後に視聴者からリクエストが多かった曲を再演することになり、同率1位の2曲を演奏した。
演奏した曲は8曲で、「ひいらぎかざろう」「サンタが街にやってくる」「きよしこの夜」「We wish you a Merry Christmas」「小さな世界(手話付き)」「ARASHI」「ジブリメドレー(海の見える街/カントリーロード/さんぽ)」「クリスマスイブ」「もろびとこぞりて」を披露。このうち5曲は振り付けがあり、ジブリメドレーの「さんぽ」では横にステップしたり、しゃがむといった歌詞に合わせた振り付けをしていた。視聴者リクエストで同率1位になったのは、We wish you a Merry Christmasとジブリメドレーだった。
25日のライブ配信は、感染防止対策として演奏場所を事前に告知しなかった。多くの国際線が運休しているためターミナルは閑散としていたが、演奏が始まると聴き入っている人の姿もみられた。
ベルスターの結成は1995年で、毎年メンバーが交代。今年は約40人の客室乗務員が応募し、入社2年目から5年目までの楽器経験者8人が選ばれた。また、前年のメンバー1人がリーダーとして翌年参加し、演奏技術などを継承している。今年は入社5年目の田中葉さんがリーダーを務めた。
最後に観客の前で演奏できたことについて、田中さんは「拍手をいただいたり、笑顔を見られて活動してきた意味があったと感じました」と喜んでいた。前回は120%の出来だったと話していた田中さんは、今回は「200点」と笑顔を弾ませた。「練習では動画を撮って、画面越しに楽しさが伝わるよう振り付けなどを研究しました」といい、「前を向いて協力してがんばっていく気持ちを込めて演奏したので、明日の活力になる演奏が届けられていればうれしいです」と話した。
25日のライブ配信は、31日までニコニコ生配信でタイムシフト再生ができる。
*写真は11枚。
*初ライブ配信の様子はこちら。
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