ボーイングと米海軍は現地時間12月21日、戦闘攻撃機F/A-18E/Fスーパーホーネットが空母からの離陸を補助する勾配「スキージャンプ」から離陸可能であることを、このほど証明したと発表した。売り込みを図るインド海軍の空母への適合性を実証したとしている。
実証実験は、メリーランド州のパチューセントリバー海軍航空基地で実施。スーパーホーネットがインド海軍の短距離離陸用システム「STOBAR(Short Takeoff but Arrested Recovery)」との相性が良いことを確認でき、ボーイングによるこれまでのシミュレーション結果が検証された。スキージャンプは、空母からの航空機の離陸を補助するもので、英海軍などが採用している。
インド海軍は戦闘機の選定を進めており、ボーイングはスーパーホーネットの最新型となる次世代コックピットやコンフォーマル燃料タンク(CFT)などを採用した「Block III(ブロックIII)」を提案している。
スーパーホーネットは、F/A-18C/Dホーネットの発展型で、1995年に初飛行。F/A-18Eが単座型、F/A-18Fが複座型となる。ボーイングは今年6月に、Block IIIの飛行試験機2機を引き渡しており、2021年から米海軍へBlock IIIの機能を提供する契約を結んでいる。
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