ANAホールディングス(ANAHD、9202)は10月28日、傘下のLCCであるピーチ・アビエーション(APJ/MM)が航空貨物の取り扱いを11月1日から始めると発表した。ピーチと同じく傘下の全日本空輸(ANA/NH)、貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が航空貨物のコードシェアを実施する。今年度はピーチが運航する国内線を主な対象とし、将来は国際線への拡大も視野に入れている。
*初便の記事はこちら。
今回の貨物扱いは、ピーチの運航便の貨物スペースをANAカーゴが販売。エアバスA320型機の床下にある貨物室を使う。ピーチのA320は貨物コンテナに対応していないタイプのため、ボーイング737型機などと同じ「ばら積み」で積み込む。11月1日からは福岡発那覇行きと札幌(新千歳)行きから始める。那覇行きは1日2便、札幌行きは同1便で、12月からは「保税転送」と呼ばれる国際貨物の国内輸送区間を担う。
保税転送は、成田発着4路線を対象に12月1日開始。成田-関西線が1日3往復、札幌線が同2往復、福岡線が同4往復、那覇線が同3往復となる。
2021年2月1日からは、国内貨物を拡充。関西発札幌行き(1日1便)、関西発那覇行き(同2便)、中部発札幌行き(同1便)、中部発那覇行き(同1便)で実施する。
関連リンク
ピーチ・アビエーション
全日本空輸
ANAカーゴ
初便は福岡発那覇行き
・ピーチ、ANAの航空貨物扱い開始 初便は福岡から那覇へ(20年11月1日)
・ANAマイル、ピーチポイントに 21年3月末まで(20年10月28日)
・ANA、787で中距離国際線LCC新設 アジア豪州方面、エアージャパン母体で22年度就航へ(20年10月27日)
・ANA、777Xは2年受領延期 経年機35機退役でコスト削減、777や737-700(20年10月27日)
・ANA、21年3月期5100億円最終赤字に 片野坂HD社長「来期は黒字化」(20年10月28日)
・ピーチ、A320neo就航 燃費2割改善、リクライニング済みシート(20年10月25日)
・ピーチ、中部12月就航 札幌と仙台、クリスマスイブから(20年10月21日)