空港 — 2020年10月23日 13:52 JST

成田空港、PCRセンター開設 2時間で証明書発行、11月から日本医大

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 成田国際空港会社(NAA)と日本医科大学は10月22日、出国前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陰性・陽性を判定するPCRセンターを、成田空港内に開設すると発表した。受付から最短2時間で証明書を受領でき、11月2日から第1(T1)と第2(T2)の各ターミナルに1カ所ずつ設ける。国内空港にPCR検査ラボを併設するのは初めて。

PCRセンターを11月に開設する成田空港=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 PCRセンター内には受付と検体採取スペース、問診所、検査室、待合室を備える。受付から証明書発行までは最短で120分、問診後の検体採取から証明書発行までは最短90分で対応する。事前予約なしもで受け付け、急な出張などのニーズにも応じる。出国者以外で感染を確かめたい利用者も検査を受けられる。運営は、日本医大が受付から陰性証明書の発行までを一貫して担う。

 11月末まではPCR検査ラボ施設の環境を整えるため、受付から証明書発行まで最短6時間で提供する。

 T1の中央ビル3階と、T2の1階に開設し、初日は午前11時にオープンする。24時間年中無休で営業するが、受付は午前9時から午後5時まで、証明書発行は午前9時から午後9時までを除き、時間外料金が発生する。

 検査と証明書の発行料金は、事前予約がある場合は3万9800円、予約なしと時間外はそれぞれ4万6500円。証明書発行のみも対応し、日本医大の付属医療機関以外では5500円、時間外の場合は9000円かかる。同大学の付属医療機関では無料で発行する。

 空港での出国前PCR検査では、川崎重工業(7012)がロボットを使用した移動式のPCR検査システムを開発。手作業をロボットで無人化し、作業員が新型コロナウイルスに感染するのを防ぐ。判定時間も大幅に短縮し、検体受付から80分以内で検査結果を通知する。

関連リンク
成田空港PCRセンター
成田国際空港
日本医科大学

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