JAL、羽田発着でハワイ気分チャーター　「リゾッチャ」ビンゴ復活も

　日本航空（JAL/JL、9201）は10月21日、ハワイ気分を機内で体験できるチャーターを企画したと発表した。11月14日に実施する第1弾は羽田を発着し、「JALのハワイ」を再現。1990年代に機内で開催していた「リゾッチャ」ビンゴを復活させる。

ハワイ気分を機内で体験できるチャーター便を羽田発着で実施するJAL＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　チャーター便は午前9時30分に羽田を出発し、3時間後の午後0時30分ごろに羽田へ戻る。ハワイ路線に投入するボーイング787-9型機（3クラス239席：ビジネス28席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー190席）で運航する。機内ではビンゴ大会のほか、ハワイ線で提供する機内食を用意。JALのハワイCM集を放映するほか、搭乗記念品やアメニティもプレゼントする。搭乗口ではハワイ線に就航していた歴代デカール機の飛行機模型を展示する。

　応募抽選は10月21日午後2時から受け付けを開始。22日午後11時59分まで、専用サイトで受け付ける。ビジネスクラス1席あたりの料金は、窓側が5万9000円、通路側が5万4000円。プレミアムエコノミーは窓側2席が8万円、翼上の窓側2席は7万7000円、中央席は1席3万5000円となる。エコノミーの窓側席は、1人参加の場合でも2席1組で販売する。2人利用の窓側は7万円、1人の場合は5万7000、翼上席は2人6万6000円、1人5万5000円で用意する。通路側と中央席は1席2万9000円となる。

　JALは1954年2月2日に、羽田－サンフランシスコ線を、北太平洋のウェーキとホノルル経由で就航。ハワイ路線は国際線の中でも最重要路線のひとつに位置づけ、今年で就航66周年を迎えた。JALは1990年代から2000年代にかけて、リゾート路線キャンペーン「リゾッチャ」を展開。機内でビンゴ大会などを開催していた。

　2019年の冬ダイヤでJALが運航していた1日4往復の成田－ホノルル線のうち、2往復を羽田へ移管。今年3月からの夏ダイヤでは、ホノルル線が羽田と成田それぞれ1日2往復ずつ、ハワイ島のコナ線が成田から1日1往復を計画していた。このほか、中部と関西からもホノルルへ運航し、1日1往復ずつ運航する予定だった。

　現在のハワイ路線は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で定期便を運休。8月1日からは臨時便を設定し、ハワイへの赴任や留学、在住者の一時帰国、貨物・郵便輸送向けに運航している。

　JALは、新型コロナの影響で運航頻度が落ちている国際線用の767-300ER「スカイスイート767」を活用し、成田発着で周遊チャーターを設定。9月26日に「空たび 星空フライト」を実施し、10月31日には「空たび　秋の夜空ブルームーンフライト」も計画する。

　競合の全日本空輸（ANA/NH）は、成田－ホノルル線に投入する総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」を使った遊覧飛行をこれまで2回実施し、11月15日には第3弾も計画している。

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