日本航空(JAL/JL、9201)などが加盟する航空連合のワンワールド・アライアンスは現地時間10月20日、JALグループの日本エアコミューター(JAC/JC)と北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)が、25日からアフィリエイト(系列航空会社)加盟すると発表した。ワンワールドの利用客は、両社便でのマイル積算や特典利用ができるようになる。
鹿児島空港を本拠地とするJACは、10月25日から便名をJAL便に統一。JALグループ便であることが分かりやすくなり、国際線航空券の旅程にJAC便を含めて購入できるようになる。訪日外国人が今後利用する際の利便性を高める。札幌の丘珠空港を拠点とするHACは、2016年10月30日から便名をJAL便に統一している。
JALは2007年にワンワールドに加盟。JALグループでは、ジェイエア(JAR/XM)と日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の2社がアフィリエイト加盟している。
ワンワールドは1999年2月設立で、現在は13社が加盟。2021年3月31日にはアラスカ航空(ASA/AS)も加盟し、14社に拡大する。
現在の加盟社は、北米がアメリカン航空(AAL/AA)、欧州はブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)とフィンエアー(FIN/AY、フィンランド)、イベリア航空(IBE/IB、スペイン)、S7航空(SBI/S7、ロシア)、アジアはJALとキャセイパシフィック航空(CPA/CX、香港)、マレーシア航空(MAS/MH)、スリランカ航空(ALK/UL)、オセアニアはカンタス航空(QFA/QF、豪)、中東はカタール航空(QTR/QR)とロイヤル・ヨルダン航空(RJA/RJ)が加盟しており、4月にはアフリカ初のロイヤル・エア・モロッコ(RAM/AT)が加わった。一方で、南米のラタム航空(LAN/LA、チリ)が4月30日をもって脱退している。
2018年12月からは、会員制の新プラットフォーム「ワンワールド・コネクト」を導入。最初のパートナーとなったのはフィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)で、ファーストクラスやビジネスクラスの乗客がワンワールド加盟社が運営する空港ラウンジや、優先搭乗制度を利用できる。
関連リンク
ワンワールド・アライアンス
日本航空
日本エアコミューター
北海道エアシステム
ワンワールド
・アラスカ航空、ワンワールド加盟21年3月に JALと同一連合(20年10月14日)
・3航空連合、EUの“ゴーストフライト”削減歓迎 着陸料見直しも要求(20年3月17日)
・ロイヤル・エア・モロッコ、ワンワールド加盟 4月から(20年1月17日)
・フィジー・エア、ワンワールド会員に優先搭乗 新制度導入で(18年12月10日)
・ワンワールド、新制度「コネクト」 フィジー・エアが第1号(18年6月4日)
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JACとHAC、JAL便名に
・JAC、JAL便名に統一 10月25日から(20年4月21日)
・HAC、JALとサービス統一 便名や優先搭乗(16年10月30日)