エアバスは、スカンジナビア航空(SAS/SK)が同社向け初号機となるA321LR(登録記号SE-DMO)を導入したと現地時間10月15日に発表した。同機は航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)からのリース機となる。
スカンジナビア航空のA321LRは3クラス157席で、ビジネス22席、プレミアムエコノミー12席、エコノミー123席。初号機を含め3機導入する予定で、北欧の域内路線や大西洋路線への投入を計画する。
エンジンは、CFMインターナショナル製のエンジン「LEAP-1A」と米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」の2機種のうち、LEAP-1Aを選定した。独ハンブルクでのデリバリーには、持続可能な燃料を10%配合したジェット燃料を使用した。
A321LRは、新型エンジンで燃費を向上させたA321neoの航続距離延長型。最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げ、3個目の中央燃料タンクを追加することで航続距離を約7408キロ(4000海里)に延長した。
日本の航空会社では、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)とジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が中距離国際線への投入を視野に、A321LRを発注している。
スカンジナビア航空
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A321LR
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