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ANAとデハビランドカナダ、Q400の予備部品契約 5年間供給

 デ・ハビランド・カナダ(DHC)は、全日本空輸(ANA/NH)とターボプロップ(プロペラ)機ボンバルディアQ400(現デ・ハビランド・カナダDash 8-400)とスペアパーツを提供する5年間のDCS(デ・ハビランド・コンポーネント・ソリューションズ)契約を締結した。

ANAのQ400=20年7月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAのQ400=20年7月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象は、ANAと同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下で、地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)が運航する24機のDash 8-400。DHCが現地時間10月14日に発表した声明によると、スペアパーツの在庫維持や、MRO(整備・修理・分解点検)サービスを提供していく。

 ANAではQ400を2003年に導入。座席数は1クラス74席で、主に地方間路線に投入しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による需要減に伴い、羽田発着路線も一部担っている。三菱航空機が開発中の三菱スペースジェット(旧MRJ)で置き換える計画だったが、現時点で就航できるかが明らかになっていない。2016年6月には、MRJ(当時)の納入遅延に伴い、ANAHDはQ400を3機追加発注している。

 カナダのロングビュー・アビエーション・キャピタル傘下のDHCは、同じくカナダのボンバルディアからQ400を含むDHC-8のプログラムを取得。Dash-8として再スタートさせた。DHCは2023年までの土地リース契約に基づき、トロントのダウンズビュー工場でDash-8の生産やサービス、サポートを継続していく。ボンバルディアで30年にわたりQシリーズを手掛けてきた、トッド・ヤング氏がCOO(最高執行責任者)を担っている。

関連リンク
De Havilland Canada [1]
全日本空輸 [2]
ANAウイングス [3]

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第1回 「絶対に良い飛行機にしてやる」 [13]
第2回 「飛行機を作る人間をチェックしろ」 [14]
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