デルタ航空(DAL/DL)が受領するエアバスA330-900型機(A330neo)が、10月17日に中部空港(セントレア)へ仏トゥールーズから飛来する。成田空港で機体の使用前整備を行う前に、待機目的で中部へ到着する。空港を運営する中部国際空港会社は、デルタ航空とともにフォトコンテストを開催する。
デルタ航空は成田空港内にある同社の整備部門「デルタ・テックオプス(Delta TechOps)」で、A330neoの使用前整備を実施。受領した新造機に対し、Wi-Fiシステムの設置をはじめとする商業運航開始前の整備作業を行うもので、9月中旬から12月にかけて、A350-900を2機とA330neoを3機の計5機整備する。
セントレアのFacebookによると、A330neoは17日と20日、30日に計3機飛来する予定。デルタ航空の中部発着便は3月から運休しており、同社の旅客機が飛来するのは約7カ月ぶりとなる。フォトコンテストは10月13日から11月30日までで、セントレアで撮影されたデルタ航空機の写真であれば、A330neo以外でも応募できる。入賞は3点で、セントレアとデルタ航空のグッズ詰め合わせなどがプレゼントされる。飛来予定時刻は、セントレアのFacebookなどで案内する。
デルタ航空は2019年7月に就航したA330-900は37機発注済み。年内に3機受領後、残り29機は2021年から2025年にかけて引き渡される見通し。日本路線では、シアトル-成田線が最初の投入となり、成田発は2019年10月28日が初便となった。
座席数は足もとが広いエコノミークラス「デルタ・コンフォートプラス」を通常のエコノミーと分けてカウントすると4クラス281席で、ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」が29席、プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」が28席、コンフォートプラスが56席、エコノミークラス「メインキャビン」が168席となる。
A330neoは、従来のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス220-260席、最大406席)と、A330-300の後継となるA330-900(3クラス260-300席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を25%改善した。
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