ルフトハンザ・カーゴ(GEC/LH)は、フランクフルト-関西線(仁川経由)の機材をマクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11F型貨物機からボーイング777F型貨物機に大型化する。関西空港発着では10月28日のLH8390/91便から変更し、1便当たりの貨物搭載量が約20トン増加する。
777Fの最大貨物搭載量は102.87トンで、MD-11Fは93,23トン。実際に搭載できる貨物量は路線や便などで変わってくる。同社ではエンジンが3基あるMD-11Fから双発機の777Fへ置き換えを進めており、日本路線には2016年3月からフランクフルト-成田線に777Fを投入している。
フランクフルト-関西線は週2往復で、10月25日開始の冬ダイヤからは関空発着の運航日を水曜と土曜に変更し、11月12日から12月20日までは木曜に臨時便を設定して週3往復運航する。
運航スケジュールは水曜発着便の場合、関西行きLH8390便がフランクフルトを午前7時55分に出発し、翌日午前3時25分着。フランクフルト行きLH8391便は午前5時25分に関空を出発し、ソウル(仁川)経由で午後1時20分に到着する。
777Fに変更することで搭載量が増えるほか、ロシア・シベリアのノボシビルスクで給油するテクニカルランディングがなくなり、所要時間を短縮できるという。
また、12月2日からはルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)が運航する旅客便のミュンヘン-関西線(LH742/743便)が復便を予定しており、旅客機の床下貨物室を使った「ベリー」も可能になる。
関連リンク
Lufthansa Cargo
ルフトハンザ ドイツ航空
・3発機が関空就航 写真特集・ルフトハンザカーゴMD-11F(18年2月11日)
・ルフトハンザ、2万人超削減へ 機材減でも生産量維持(20年8月7日)
・ルフトハンザカーゴ、777Fに「こんにちは日本」 成田で命名式(19年5月23日)
・ルフトハンザ、777追加発注 スイス航空777-300ERとルフトハンザカーゴ777F(18年5月9日)
・ルフトハンザカーゴ、関空便再開で速達・大型貨物に照準(18年1月26日)
・ルフトハンザ・カーゴ、777F貨物機が日本就航 成田便に初投入(16年3月29日)