全日本空輸(ANA/NH)は10月8日、11月の国内線を減便すると発表した。1日から30日まで、計画していた113路線2万1780便のうち、29%にあたる79路線6337便が減便となるが、21日から23日までの3連休は減便率が26%に回復する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う需要減退によるもの。
11月の運休路線は12路線で、地方空港からの国際線接続用に運航する成田発着の6路線のほか、札幌(新千歳)発着は富山と小松、静岡、広島の4路線も対象となる。このほか、関西-福岡と那覇-長崎の2路線も運休する。また、冬ダイヤ期間(10月25日から21年3月27日)は、成田-福岡と福岡-仙台、福岡-新潟、中部-女満別、中部-旭川の5路線で全便を運休する。
一部日程で運休となるのは11路線で、羽田発着は稚内と中標津、釧路の3路線、札幌発着は神戸と那覇、岡山の3路線、那覇発着が新潟と静岡、岩国、熊本の4路線。このほか、関西-石垣も対象となる。
減便は56路線で、羽田発着は関西や富山、広島、宮崎など30路線が対象となる。幹線4路線はいずれも減便対象で、札幌(1日14往復)は1日12-14往復に、伊丹(同15往復)は13.5-15往復に、福岡(同17往復)は14-17往復に、那覇(同11往復)は10-11往復に減便する。
関連リンク
全日本空輸
ANAの国内線
・ANA国内線、10月は4割超減便 運休23路線(20年9月10日)
・ANA国内線、9月減便47%に 393便追加(20年8月27日)
・ANA国内線、9月は45%減便 運休22路線、新型コロナで需要減(20年8月13日)
ANAの国際線
・ANA、成田-ホノルル半年ぶり 再開初便に27人(20年10月5日)
・ANA、東南アジア2路線再開 羽田-ホノルル2往復のみ、11月国際線86%運休(20年9月28日)
・ANA、中国2路線再開へ 成田-青島・広州、週1往復ずつ(20年9月24日)
JALの国内線
・JAL国内線、11月26%減便 需要回復傾向に(20年10月8日)
・JAL国内線、10月後半は33%減便 臨時便や機材大型化も(20年9月16日)
・JAL国内線、10月前半は3割超減便 81路線4390便(20年9月9日)
JALの国際線
・JAL、成田からも北米3路線 東南アジアとの乗継ぎ強化、11月-21年1月国際線(20年10月6日)
・JAL、成田-広州10月開設へ 週1往復(20年9月24日)
・JAL、成田-大連増便 18日から週3往復に(20年9月16日)
・JAL、羽田-台北の旅客便再開 ホノルル臨時便も 10月国際線減便86%(20年9月10日)