エアライン — 2020年10月6日 20:10 JST

JAL、CA訓練に「マルチプレイVR」 4人同時チームプレー検証

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)は、複数人が同一の仮想空間上にログインできる「マルチプレイVR(仮想現実)」を客室乗務員の訓練で活用し、10月13日から30日まで実証実験する。日本の航空会社では初導入となる技術で、出発前の機内準備に必要な動作や手順などを、個人とチームプレーで訓練する。

*実証実験の様子はこちら

JALが実証実験するマルチプレイVRを導入した客室乗務員訓練(JAL提供)

 マルチプレイVRを使用した仮想空間では、最大で4人の訓練生が同時に訓練できる。訓練の様子は教官が録画やライブで視聴でき、モニター画面で確認。訓練生の動作や行動を視覚的に評価でき、理解促進と知識の定着を図る。

 仮想空間では、通常通り着席した乗客に加え、座席の背もたれやテーブルを元に戻さない利用客も再現できる。仮想空間上の“乗客”への呼びかけなど、実際の旅客便に近い環境で適切な動作を身に付ける訓練もできる。このほかオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)や、ギャレー(厨房設備)の扉やカートを固定するラッチなども再現する。

 使用するVR機器は持ち運びでき、場所や時間の制限を受けずに訓練できるようになる。

JALが実証実験するマルチプレイVRを導入した客室乗務員訓練(JAL提供)

VRで再現されたギャレー(JAL提供)

関連リンク
日本航空

実証実験を公開
JAL、VRでCA訓練 最大4人参加、満席も再現(20年10月16日)

JALイノベーションラボ
なぜJALは飛行機に乗らない旅を販売するのか 特集・リモートトリップに挑むJAL(20年7月25日)
JAL、KDDIの5G利用開始 国内航空会社で初、整備支援など活用(20年3月31日)
JALとKDDI、5Gで遠隔整備やタッチレス搭乗口検証 8K映像活用も(19年3月19日)
JAL、イノベーションラボ公開 社内外と交流、新ビジネスに(18年5月30日)

特集・赤坂社長に聞くJALと新型コロナ
後編 “二刀流社員”で反転攻勢
前編 「国内線回復は2021年」

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post