日本航空(JAL/JL、9201)は10月1日、機内や空港のアナウンスで性別を前提とした英語の敬称「レディース&ジェントルマン」(Ladies and Gentlemen)を廃止した。今後はジェンダーニュートラル(性的中立性)の考えに基づき、「エブリワン」(Everyone)や「オール・パッセンジャーズ」(All Passengers)などを使用する。
JALは性別や年齢、国籍、人種、障がいの有無など、多様な人材が活躍するダイバーシティ(多様性)経営を進めている。性別については、会社が定める同性パートナー登録を行った社員とパートナー、家族にも、社員の配偶者や家族に適用する諸制度を、同様に適用するなどの社内環境を整備している。今回の変更もその一環となる。
毎年3月3日にさまざまな運航業務を女性が担当する「ひなまつりフライト」を、5月5日には男性が担当する「こいのぼりフライト」を2009年から実施してきた。しかし、性別の多様性などの観点で社外から疑問視する声が寄せられたことから、「男性のみ」や「女性のみ」といった性別で区切る形のイベントを中止。両フライトとも2019年からは実施を見送り、今後は未定だという。
一方でLGBT(性的少数者)への理解促進を図るイベントに合わせ、「JAL LGBT ALLYチャーター」を2019年8月に羽田から那覇まで運航している。
関連リンク
日本航空
・JAL、”レディース&ジェントルマン”廃止 10月から機内や空港(20年9月18日)
・JAL、沖縄へLGBTチャーター 理解促進イベントに合わせ初運航(19年8月31日)
・JAL、羽田でこどもの日イベント 男性のみフライト実施せず(19年5月5日)
・JAL、羽田でひなまつり 女性のみフライトなく乗客「残念」(19年3月3日)
【お知らせ】
タイトルをYahoo!ニュースとそろえました。(20年10月1日 12:15 JST)