ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)は9月25日、成田-フランクフルト間のチャーターによる貨物臨時便を、冬ダイヤから定期便化すると発表した。冬ダイヤ初日の10月25日から年内は週2往復、年明けからは週1往復で、貨物専用の大型機ボーイング777F型機で運航する。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、日欧間の旅客便の運休や減便が続く中、ANAグループは5月に羽田-フランクフルト間の貨物臨時便を、大型旅客機の777-300ERを使って週1往復運航。6月からは発着を成田、機材を777Fに変更して運航している。
旅客機の777-300ERの貨物室は搭載量29トンだが、貨物機の777Fは最大100トンまで積める。今回の定期便は10月25日から12月31日までは水曜と土曜の週2往復、2021年1月1日から冬ダイヤ最終日の3月27日までは水曜に週1往復運航する。便名は成田発フランクフルト行きがNH8405便、フランクフルト発成田行きがNH8406便となる。
ANAカーゴは2014年からルフトハンザ・カーゴ(GEC/LH)と航空貨物の共同事業(JV)を実施している。
また、旅客機を活用した貨物専用便も運航しており、10月は過去最多となる449便を運航するという。
定期便化初便
・ANA、フランクフルト貨物便を定期化 777Fで週2往復(20年10月28日)
臨時便
・ANA、成田-フランクフルト貨物臨時便 777F大型貨物機で(20年6月10日)
ANAカーゴ
・ANAカーゴ、羽田・成田から貨物臨時便 フランクフルトや武漢(20年5月13日)
・ANA、787の客席を貨物スペースに マスク入り段ボール運ぶ(20年4月22日)
・ANA、ルフトハンザ・カーゴと世界初共同事業 冬ダイヤから(14年9月3日)
777F
・ANAカーゴ、777F就航 日本初導入、大型貨物も輸送可に(19年7月2日)
・ANA、777F貨物機お披露目 日本初導入、北米への輸送強化(19年6月13日)
・ANA、777F貨物機7月就航 成田から(19年1月23日)
写真特集・ANA 777Fお披露目
機内編 荷主席にコンセント完備の大型貨物機
外観編 “アオカケス”北米へ大型貨物