日本航空(JAL/JL、9201)とドローンを手掛ける米Matternet(マターネット)は9月23日、日本での市場調査や事業参画に向けた業務提携を締結したと発表した。Matternetのドローン「M2」を用いた医療物資輸送などの新規事業の創出などを目指す。
Matternetは自律飛行が可能な運航システムとM2を手掛けており、JALは医薬品などの緊急物資輸送にドローンを活用する実証実験を行っている。すでにMatternetは検体や医薬品などの輸送事業をスイスとアメリカで展開しており、両社は今回の提携を通して、日本での医薬品や検体、血液製剤など迅速な輸送が求められる医療分野の物流に関する各種調査や、将来の事業参画に向けた取り組みで協力していく。
また、8月に採択された「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」でも、M2の使用が検討されているという。同プロジェクトにはJALなどが参画している。
JALとドローン
・JAL、日本初のドローン運航人材育成 パイロット訓練ノウハウ活かす(20年9月1日)
・医薬品や食品をドローン宅配 KDDIやJAL、JR東日本ら東京都の実験参画(20年8月31日)
・JAL、無人ヘリ遠隔操作で貨物輸送実験 五島の朝穫れ鮮魚、都内へ同日空輸(20年2月26日)
ANAとドローン
・ANA、旭川でドローン医薬品配送の実証試験 旭川医大と老人ホーム間運ぶ(20年7月19日)
・ANA、物流ドローン共同開発で提携 エアロネクストと(20年5月20日)
・ANA、羽田から離島のドローン遠隔操縦 1000キロ離れた五島列島でちらし寿司運ぶ(20年1月13日)