企業 — 2020年9月16日 13:21 JST

JOLED、米社と機内ディスプレー開発で提携 客室向け4K有機EL

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 4K有機ELディスプレー(OLED)を製造するJOLED(ジェイオーレッド、東京・千代田区)は9月16日、米Rosen Aviation(ローゼン・アビエーション、オレゴン州ユージーン)と提携したと発表した。航空機の客室向けの中型サイズOLEDを、共同で開発・導入する。

機内向け有機ELディスプレーで米Rosen Aviationと提携するJOLED(同社ウェブサイトから)

 両社は、2019年10月にラスベガスで開催されたビジネスジェット展示会「NBAA(ナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション・コンベンション・アンド・エキシビション)」に22型の4K OLEDを出展。Rosenは2021年4月に独ハンブルクで開かれる「エアクラフト・インテリア・エキスポ2021」(Aircraft Interiors Expo 2021)でも、各サイズのOLEDの発表を予定している。

 JOLEDはソニー(6758)とパナソニック(6752)両社のOLED開発部門を統合し、2015年1月に設立。2017年には、初製品となる22型4Kディスプレーの製品出荷を開始し、現在は医療用向けなどに出荷している。

 同社が開発を進めるOLEDは、色の再現性などの高画質のほか、薄型で軽量、折り曲げできるなどの特徴もある。OLEDの製造方法のひとつ「印刷方式」は、有機EL材料を印刷により塗布・形成する技術で、生産工程がシンプルでさまざまな画面サイズに対応できる。JOLEDでは印刷方式に特化して研究・開発を進め、2017年に実用化にこぎつけた。

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JOLED
Rosen Aviation

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