日本航空(JAL/JL、9201)は9月15日、搭乗手続きを画面に直接触れずにできる非接触の自動チェックインを羽田空港で報道関係者に公開した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染防止対策を強化する一環で、8月24日から15日まで検証を進めてきたもの。
対象となる自動チェックイン機は、羽田空港第1ターミナル南ウイング2階18番カウンターにある2台。チェックイン機に沖電気工業(6703)のタッチレスセンサーを後付けして検証した。利用客は、画面から3センチ程度離れた空中で指を動かして操作。センサーから赤外線が出ることで、画面に直接触れずにチェックインできるようにした。
画面には黄色いカーソルが表示され、指の動きに応じて移動し、押された画面上のボタンは押し込まれた状態に変わる。
JALによると、センサーから出る赤外線は、一般家庭向けの機器で使用されるものと同じだという。利用者が習慣化している従来のタッチスクリーンとは異なり、画面に触れずに操作できることを知ってもらうのが難しいようだ。
JALでは空港や機内の新型コロナ対策を強化しており、15日は抗菌剤「エコキメラ」をチェックインカウンターに噴霧する様子も公開。3年から5年程度の抗菌効果が期待できるとしている。
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