KLMオランダ航空(KLM/KL)は9月7日、デルフト工科大学と2040年以降の実用化を目指す次世代旅客機「Flying-V(フライングV)」のプロトタイプが、8月に初飛行したことを明らかにした。同社のYouTubeチャンネルで初飛行の様子を公開している。
KLMは創業100周年にあたる2019年に、Flying-Vの外観スケールモデルと内装を公表。客室や貨物室、燃料タンクはすべてV字型の両翼に収まる設計だが、座席数はエアバスA350-900型と同等の314席で、通常の滑走路を使用できるという。
空気抵抗を軽減する設計と機体の軽量化により、現行の低燃費航空機と比べて約20%の燃料削減を実現できるとしている。
今回のプロトタイプの試験飛行に続き、次の目標として持続可能燃料を使った飛行を目指すという。
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KLM & TU Delft present: Flying the model Flying-V
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