日本航空(JAL/JL、9201)は9月2日、成田を発着する周遊チャーターを26日に実施すると発表した。国際線用の機材を活用し、日の入りや夜景などのほか、チャーター便用にアレンジした機内食を用意することで“非日常”を提供する。
9月26日に実施する成田発着周遊チャーターは「空たび 星空フライト」と命名。JL1146便は成田を午後4時30分ごろに出発し、午後8時ごろに戻る。機材はボーイング767-300ER型機「スカイスイート767(SS6)」(2クラス199席:ビジネス24席、エコノミー175席)を投入する。
飛行ルートは、成田を離陸後に西へ向かう「ハート型」と、北上する「リボン型」の2案のうち、当日の天候によりどちらか一方を飛行する。ハート型は石川県小松上空から高知県土佐清水上空を飛行。リボン型は岩手県花巻上空から北海道の襟裳岬付近を飛行し、夕暮れや日の入りを観賞する。機内では、ハワイ線で提供する機内食をチャーター用にアレンジした食事を提供し、国際線用のアメニティグッズと搭乗証明書をプレゼントする。
販売開始は9月3日午後2時で、専用のウェブサイトなどで受け付ける。1-2-1配列のビジネスクラスは1席あたり窓側3万9000円、通路側は3万3000円で販売する。2-3-2配列のエコノミーは窓側を2席1組で販売し、2人利用の場合は4万8000円、1人利用は3万7000円となる。窓側の翼上席は2人で3万8000円、1人利用は3万5000円。通路側や中央席は1席1万5000円で提供する。
航空各社は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、国際線を中心に大幅な運休が続いている。地上待機となっている機材を活用しチャーターを実施することで、収入源の確保を狙う。
全日本空輸(ANA/NH)は、成田-ホノルル線に投入する総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」による遊覧飛行を8月22日に実施。9月20日には第2弾も計画している。スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、小型プラネタリウムを機内に持ち込み、上空で鑑賞する企画フライトを10月17日に計画する。
関連リンク
申し込み専用サイト(日本航空)
*発売開始後にオープンします
チャーターに投入するSS6
・個人空間と開放感を両立 写真特集・JALスカイスイート767(13年11月27日)
・日航、国際線用767の新シート公開 12月にバンクーバー線投入(13年11月26日)
ANAのA380遊覧飛行
・ANA、空飛ぶウミガメA380の遊覧飛行第2弾 9月も成田発着でハワイ気分(20年8月25日)
・予備も兼ねた”空飛ぶウミガメ”2機並び 写真特集・ANA A380遊覧飛行(20年8月24日)
・ANA空飛ぶウミガメA380、成田発着で遊覧飛行 抽選150倍、2機並びも(20年8月22日)
スターフライヤーの企画便
・世界初、上空でプラネタリウム スターフライヤー、10月に企画便(20年8月27日)