エアバス, エアライン, 機体 — 2020年8月25日 13:20 JST

スクート、A320を貨物機に 座席外し搭載量倍増

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 シンガポール航空系LCCのスクート(TGW/TR)は、旅客型のエアバスA320型機(登録記号9V-TAZ)の機内を改修し、現地時間8月22日から貨物専用機として運航を開始した。座席を取り外すことで搭載できる貨物量が倍増し、20トン近く多く運べるようになった。

貨物を搭載するA320に搭乗するスクートの客室乗務員(同社提供)

 4日間かけて進めた改修では、座席を撤去し、消化器などを増設。週内には1機のA320を追加で改修する。運航はパイロット2人以上と客室乗務員2人が担う。

 22日の中国・福州発シンガポール行きで運航を開始した。通常使用している旅客便床下の貨物室(ベリー)と機内合わせて13トンの貨物を輸送。月内にはさらに4便の運航も予定している。

 中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、スクート便の多くは運休している。3月からボーイング787-9型機のベリーで貨物輸送を開始。これまでに福州のほか、中国の広州や武漢、豪州のシドニーとパースなど10都市に200便以上の貨物チャーター便を運航している。

座席を備える改修前のスクートのA320機内(同社提供)

座席を外し貨物専用機への改修を進めるスクートのA320機内(同社提供)

座席を外し貨物スペースを拡大したスクートのA320機内(同社提供)

貨物を搭載するスクートのA320(同社提供)

貨物専用機として運航を開始したスクートのA320(同社提供)

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