エアライン, 企業 — 2020年8月17日 17:58 JST

ANAカーゴとCBcloud、空陸一貫輸送の対象空港拡大 全国33空港

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)は8月17日、CBcloud(千代田区)と共同展開する空陸一貫輸送サービスの対象空港を、国内33空港に拡大した。これまでは羽田など主要8空港のみだったが、CBcloudが手掛けるトラック運転手と荷主をつなぐマッチングプラットフォーム「PickGo」の登録者や車両が増え、安定的にサービスが提供できるようになったため。

空陸一貫輸送サービスの対象空港を拡大したANAカーゴ=20年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同サービスは、ANAカーゴとCBcloudが2019年9月に始めた法人向けサービス。従来は航空貨物を利用する荷主が、発送元から空港へ荷物を運んだり、貨物の到着空港から配送先までの陸送手段を手配する必要があったが、PickGoを活用した空陸一貫輸送サービスでは、ANAカーゴの航空貨物と陸送を一括手配できる。早朝に依頼すれば、航空貨物を利用するケースでも当日配送が可能で、所要時間や見積額はウェブサイト上で確認できるという。

 ANAカーゴが航空貨物輸送、CBcloudがPickGoとANAカーゴのシステムとの連携や、陸送する軽貨物トラック運転手の手配と運行管理を担う。運転手の登録は7月末時点で全国2万人。料金は空路はANAの国内貨物運賃、陸路はPickGoの料金を適用し、合算して算出する。

 2019年9月12日のサービス開始時点では、対象空港が羽田と成田、札幌(新千歳)、中部、伊丹、関西、福岡、那覇の8空港(那覇のみ今年5月20日開始)だった。8月17日からは、旭川、秋田、庄内、仙台、新潟、福島、静岡、富山、小松、鳥取、岡山、米子、広島、岩国、高松、高知、松山、山口宇部、北九州、大分、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島の25空港が新たに加わり、計33空港に拡大した。

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