キャセイパシフィック航空(CPA/CX)を中核とするキャセイパシフィックグループの2020年1-6月期(上期)決算は、純損益が98億6500万香港ドル(約1350億円)の赤字になった。前年同期は13億4700万香港ドルの黒字。中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による需要急減に加え、新型コロナ前から国際社会が強く問題視してきた中国・習近平政権による一国二制度を軽視した香港の統治を巡る地政学的リスクの高まりも業績に影を落としている。
売上高は前年同期比48.3%減の276億6900万香港ドルで、1株あたりの損益は250.8香港セントの損失(前年同期は34.2香港セントの利益)となった。キャセイのパトリック・ヒーリー会長は声明で「新型コロナだけではなく、世界的な景気後退や地政学的な緊張の高まりがある中、旅客・貨物ともにネガティブな影響を受けるだろう。航空業界と当社にとって過去最大のチャレンジだ」と述べた。
—記事の概要—
・旅客・貨物事業
・A350や777X受領延期も
・香港政府の資本増強
・年内に新体制
旅客・貨物事業
キャセイと傘下のキャセイドラゴン航空(HDA/KA)を合わせた旅客事業の売上高は
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