インドの財閥タタ・グループは、国営航空会社エア・インディア(AIC/AI)の買収を検討し、デューデリジェンス(資産の適正評価)を始めたとインドの経済紙エコノミック・タイムズが現地時間8月14日に報じた。インド政府が8月末まで買い手を募り、入札を実施する可能性があるという。
タタは現在、合弁による航空会社2社を傘下に持つ。アジア最大のLCC(低コスト航空会社)であるエアアジア・グループとエアアジア・インディア(IAD/I5)を2013年に設立し、シンガポール航空(SIA/SQ)との合弁によるFSC(フルサービス航空会社)であるビスタラ(VSS/UK)が2015年に就航している。
エア・インディアは経営不振が続いている。タタは2000年にシンガポール航空とともにエア・インディアの株式取得を試みたが実現しなかった。2018年にインド政府がエア・インディアの売却を計画した際にもタタの名前が取り沙汰された。
エコノミック・タイムズによると、エア・インディアの負債総額は2019年3月31日時点で約8300億円にのぼるという。
航空連合では、エア・インディアはスターアライアンスに2014年7月11日に加盟している。
関連リンク
Air India
The Tata group
The Economic Times
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